Our Mission
日本各地のものづくり産地を訪ねると、職人の手しごとや地域での営みが、私たちの暮らしの豊かさの源泉であることに気づかされます。一方で、それらが市場競争や効率化の波に押され、失われつつある現実にも直面します。
Commoning Studioは、地域で受け継がれてきた知恵(=Local
Wisdom)を、守るべき過去の遺産ではなく、未来に向けて私たちがともに耕し続ける財産(=Commons)と捉え直します。一人ひとりのまなざしや行動の変容からすべてが始まると信じ、そのきっかけを日常のサービスや体験として社会に実装していきます。
私たちが目指すのは、誰もがモノやコトの背景に流れる時間や息づかいに触れ、それを糧に暮らしをより深く味わえる社会です。その日常的な実践の積み重ねの先に、多様な文化や自然が各地に息づく未来があります。
Explore − 探求する
地域資源を題材に調査・実験を行い、新たな事業や仕組みの芽を育てる。
地域資源リサーチ、ユーザーや有識者の声の収集・分析、未来洞察など
Unfold − 展開する
多様なステークホルダーとの協働を通じて、地域資源を活かしたビジネスを生み出す。
企業や自治体との新規事業開発、サービス・商品・仕組みの実証実験など
Foster − 育む
フィールドワークや学びのプログラムを通じて、信頼や共感を育みながら、地域資源を活かせる人材を増やす。
デザイナーや企業人材への研修、教育機関向けプログラム運営など
Common-ing: なおすをひらく
京町家を修繕するワークショップを通して、京都で急速に失われつつある「京町家のある町並み」を作ることに参加するきっかけを生み出す試み。障子の張り替えや畳干しのような素朴な作業を純粋に楽しみながら、まちの風景を「一部の人に委ねられてきたもの」から「みんなで育むもの」へと変えることを目指しています。
森を織る:産地ツーリズムの実証実験
国産の絹織物で服づくりを行なうファッションブランドで、自然と人の生態系を育む共創プロジェクト"MORI WO ORU(森を織る)”の新たな挑戦として、絹織物産地ツーリズムの立ち上げに伴走しています。プログラム開発やテストツアーの実施に加え、取り組みの意義を可視化して発信するためのリサーチを進行中です。
暮らしを楽しむ
それぞれの土地の気候風土に根ざした、生きる知恵を楽しみながら発展させます。
適正なバランスを模索する
速さや規模の追求と、地域のリズムのほどよいバランスを模索します。
小さな実践を重ねる
日常のささやかな行為の集積から、大きな変化を紡ぎ出します。
つながりを編み直す
周囲の人やモノ、自然、技術、他の生きものと、新たな関わり方を見つけていきます。
関係性から始める
まずは目の前の誰かの一人の友人として、相手の幸せを願う気持ちから関わり始めます。